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販売促進
クラスター分析を使ったチラシ配布計画
クラスター分析とは?
"Birds of a feather flock together. (「同じ羽毛の鳥は相寄る」または「類は友を呼ぶ」)"の仮説を基に、似通ったライフスタイル傾向の人々は隣接した地域に住むという傾向を用いた分析方法です。
国勢調査などのさまざまな人口統計データを基に、ライフスタイルとライフステージの特徴と居住地域の類似性によって、人口を分かりやすくグループ分け(クラスター)にして分析に利用されます。 例えば、CAMEOのクラスター・データでは、地域はライフスタイルとライフステージの違いにより10個の大区分で分類され、各大区分のカテゴリーの下でさらに詳しく55個の小区分で分割されています。
ソリューション活用例
ライフスタイルの特徴の共通性は消費者行動にも現れます。 そこで、現在の顧客の情報を分析し、どのクラスターがすでに自店のサービスに興味を持っているかを分析し、そのクラスターにターゲットを定めることでより、興味をもつ確率の高い潜在的顧客に広告を出すことが出来ます。 また、クラスター・データを自社のセールス・データやカード会員データなどと組み合わせて利用することにより、より効率的な独自のターゲットを絞ることが可能となります。
今回の例では、CAMEO*を使用して費用対効果の高いチラシ配布のプランをご紹介します。
Step 1.顧客の分布を分析し商圏を設定
上の地図はカード会員の分布とカード会員の割合を示しています。店舗の周辺にはカード会員が多く分布しています。 特に店舗から車30分圏内には、カード会員全体の約80%が住んでいます。 そこで、車30分圏内を商圏として設定します。
Step 2.商圏内の顧客のクラスターを分析
車30分圏内のカード会員の特徴
クラスター |
会員数割合 |
世帯数割合 |
インデックス |
1. 裕福な都心部の単身・二人世帯地域 | 5.6% | 4.2% | 134 |
2. 裕福な都市域の家族世帯地域 | 12.5% | 16.4% | 76 |
3. 市街地のカップル・シングル世帯地域 | 18.2% | 15.0% | 121 |
4. 都市近郊の豊かな世帯地域 | 20.0% | 23.6% | 85 |
5. 郊外の平均的な世帯地域 | 7.3% | 7.0% | 104 |
6. 郊外の高齢者の多い地域 | 2.2% | 2.4% | 92 |
7. 郊外外縁部(地方)居住者地域 | 20.5% | 21.5% | 95 |
8. 地方の高齢者世帯の多く住む地域 | 8.9% | 5.0% | 176 |
9. 地方のヤングファミリー地域 | 4.2% | 4.5% | 95 |
10. 高齢者の多い過疎地域 | 0.5% | 0.5% | 90 |
インデックスは100を平均として、それより高いと会員になる傾向が高く、低いと会員になる傾向が低いことを示しています。 クラスター8が最も高く、クラスター1、3もカード会員になる傾向が高いことが分かります。 そこで、クラスター1、3と8にチラシを出すターゲットを絞ります。
Step 3. ターゲットを設定
上の地図で赤く囲まれたエリアが今回のチラシ配布のターゲットになります。 車30分商圏の中で、カード会員になる可能性が最も高い人口への効果的なチラシ配布が可能になり、最大の費用対効果が期待できます。
ソリューションを実現するソフトウェア製品例
・ MapInfo® Pro :デスクトップベースでの分析に最適な汎用マッピングソフトウェアです。
・ MapBasic® :定型業務など一定の操作を行うことが多い場合のカスタマイズツールです。
・ MapXtreme® :特定業務向けのカスタマイズやWindowsサーバベースのソリューション構築の際にお勧めです。
・ Spectrum™ Spatial :エンタープライズレベルでの位置情報活用ソリューション構築にお勧めです。
ソリューションを実現するデータ製品例
・ CAMEO :大字町丁目単位で、10の主要グループ、55のクラスタに分類したジオデモグラフィックス(消費者セグメント)データベースです。
・ 住所ジオコーダ :物件リストの漢字住所を解析し地図上に位置の登録をするのに活用します。
・ 統計データ :エリアのポテンシャルを数値で示すための基礎指標として活用します。
・ ナビゲーション :物件までの自動車や徒歩による到達時間や距離を作成したり到達可能なエリア(到達圏商圏)を作成するのに有効です。
・ 行政界データ :顧客の住所からエリアごとに状態を分析し、視覚化するのに有効です。
・ 道路データ :場所を示すための基本的な地図として活用します。
・ 市街地図データ :1/2,500~1/10000縮尺(都市計画地図レベル)の詳細な地図で正確な位置を示すために活用します。
・ ポイントデータ :公共機関・駅・病院などの目的地・目標物を名称、住所、座標情報などで提供するポイントデータで背景や検索データとして有効です。
導入ケース事例
導入ケース事例
・ 株式会社読売西部アイエス
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