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MapInfoツール 同心リング バッファ作成機能

同心リング バッファ作成機能を使うと、1つのオブジェクトまたは選択した複数のオブジェクトの周りに、異なる幅(半径)の複数のバッファを作成することができます。
オプションの集計方法を指定すると、作成されたバッファ内で面積按分した値を集計できます。

1.[ツール]メニューの、[ツールマネージャ]を選択します。

  • ■ ツール一覧から、「同心リング バッファ作成機能」の「読み込み」チェックをONにします。
  • ■ 「自動読み込み」チェックをONにすると、MapInfo Pro™が起動されると自動的に、同心リング バッファ作成機能が起動されます。

2. [ツール]メニューに、[同心リング バッファ作成機能]メニューが表示されます。

3. シンボルを中心に複数のバッファを作成して、バッファ内の人口総数/世帯数を集計します。

【サンプルマップ】

  • ・ 店舗位置を示すポイントデータ
  • ・ 人口総数/世帯数を持つ3次メッシュデータ
  • ・ 背景用道路地図(StreetPro Japan 2014)

4. シンボルを選択状態にして、[ツール]メニューから、[同心リング バッファ作成機能]→[同心リングバッファの作成]を選択すると、「同心リング バッファ作成機能」ダイアログが表示されます。

  1. 「個々のリングバッファ半径:」に、バッファサイズをに入力して、『リングの追加』ボタンをクリックすると、「半径:」一覧に追加されます。
  2. 『リングの変更』『リングの削除』『すべてをクリア』ボタンは、追加したサイズを編集したい場合に使用します。
  3. 指定したバッファサイズの単位を選択します。
  4. バッファオブジェクトのスタイルを指定します。
  5. 「曲線度:」は、3~500の数値を指定します。
    数値が大きいほどリングの曲線が滑らかになります。
  6. バッファを作成するテーブル名と保存先フォルダパスを指定します。

5. 『リングの統計計算』ボタンをクリックすると、集計方法を設定するダイアログが表示されます。

  1. 集計したいフィールドを持っているテーブルを選択します。
  2. フィールドの集計方法を指定します。
    「合計」と「比率合計」、「平均」と「比率平均」および「レコード数」が指定できます。
  3. 「グラフ結果表示」チェックをONにすると、集計結果のグラフが作成されます。
  4. 「リング内に含んでいるレコードの」で、「中心が含まれる」を指定すると、バッファ内に中心点が含まれるオブジェクトが対象となります。
    「少なくとも一部が含まれる」を指定すると、オブジェクトの一部が接するオブジェクトが対象となります。

6. 実行すると、マップ上に指定したバッファが作成され、集計結果のブラウザウィンドウが表示されます。

フィールド:
Ring_ : バッファのシーケンスNo
Radius_ : バッファサイズ(半径)
Dist_Units : バッファサイズの単位
Area_ : バッファの面積
Area_Units : バッファ面積の単位
Countof SampleMesh : SampleMeshテーブルの対象レコード数
Sum人口総数 : バッファ内の面積按分した人口総数の合計
Avg人口総数 : バッファ内の面積按分した人口総数の平均
Sum世帯総数 : バッファ内の面積按分した世帯総数の合計
Avg世帯総数 : バッファ内の面積按分した世帯総数の平均

7. 「グラフ結果表示」チェックをONにした場合、折れ線グラフが作成されます。